ほまれ なでしこジャパン・エースのあゆみ / 澤穂希

読箭
・祝、なでしこジャパン北京オリンピックベスト4&アジア大会金メダル!澤兄貴オッスオッス!
アジア大会では得点こそ無かったものの全試合先発。32歳になっても未だ日本のエース、澤穂希選手の自伝をソイヤソイヤと祝祭ムードで一読だ。オウ、早く読めよ。



要点
・かなり端折りますが、兄貴のサッカー人生を振り返ると、

小学生から男子に混ざってプレイ。当時中村憲剛(日本代表、ワールドカップメンバー)は澤兄貴のチームの後輩=舎弟!

中学一年生でリーグ戦デビュー、13試合で5得点。中三でフル代表デビューし4得点。

日本女子リーグの経営難でプロ契約が打ち切られると20歳で単身渡米、日本人初の海外プロ選手に。

半月板損傷で全治2ヶ月の怪我を負いながら、オリンピック出場権を掛けた圧倒的に戦績に劣る対北朝鮮戦に、痛み止め、注射、更には座薬までいれて、記憶が飛んで良く思い出せないレベルになりながら、勝利。

反日連中に囲まれ圧倒的アウェーの中、地元中国を倒して東アジアNo1の座に。

と、常に苦難や壁があるなかで、進化し進歩し続ける姿が。こう見てみると、兄貴の歩みがそのまま日本女子サッカーの世界への歩みと言っても過言ないかと。野球のイチローと同じレベルの生ける伝説。同時代を過ごすありがたみをもっと感じないといけない。

ちなみにこの本が出版されたのが北京オリンピックの直線だったため、例の名言はここに収録されていない。
澤兄貴の男前っぷりを物語る一端となったこのセリフを、ここに引用させていただく。
「苦しい時は私の背中を見なさい」
【なでしこジャパン】澤穂希「アジア大会でリベンジを」。記録を更新し続ける偉大なるレジェンド

更に兄貴の歩みがこのまま続いていけば、来年2011年7月から始まるワールドカップで、世界大会過去最高の決勝進出もありえるかもしれない。33歳を迎えるそのいぶし銀の存在から目が離せません。



・一人の人間としての兄貴にも紙幅が割かれているので、いくつか紹介。
『男のJリーガーと同じ厳しいリハビリメニューも、ゲロ吐きながらこなしました』 徳弘豊(トレーナー)談  
 -流石兄貴っす
『アメリカに行って外交的に人が変わった』 加藤與恵 (元なでしこジャパンMF)談
 -あーなんとなく判る気がする、昔はもちょっと地味だった記憶が
『モテモテ野郎』 山郷のぞみ(現なでしこジャパンGK)談
 -アメリカ在住暦も長いし、早いとこアメリカ人のデカイの捕まえて澤2世をお願いします兄貴

また、偶然かもしれないが、カズ(三浦知良)と同じように、子供の頃に両親の離婚を経験している。両人とも辛い環境にあったがゆえに、このタフな性格が育まれたのかもしれない。



総評
近年なでしこジャパンには岩渕真奈という新たなる才能が芽生えつつあるものの、兄貴のひたむきな向上心が、次の世代に受け継がれているのかどうかはやや不安な面も見受けられます。
そういう意味でこの本は是非そういった世代の選手、いやサッカー以外にも何かに打ち込んでいる若い人達が読むべき一冊かと。きっと大いなる指針になってくれる筈です。
評価:★★★★
若くない私自身への失望に★-1。仕方ないね。



今後読みたい参考文献
特に有りませんでした




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